記事最終更新日:2017年08月20日
記事投稿日:2016年09月21日
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lsコマンドの使い方メモ -【Unix&Linux&Mac】
はじめに
今回のD.M.C.【デベメモドットコム】の記事は「lsコマンドの使い方」ということで、LinuxやMacなどUnix系列のOSで使用されるlsコマンドについて、使い方や各種オプションなどの組み合わせを詳しくメモ(解説)していきます。
はじめに「lsコマンド」で何ができるのかというと、簡単に言うとファイル・ディレクトリ(フォルダ)を一覧表示してくれるコマンドです。
ファイル・ディレクトリ(フォルダ)を一覧表示してくれるといっても基本的な使い方から様々なオプションを組み合わせることによって、出力の形式を変更したりできるので、基本的な使い方からオプションの組み合わせまで、この記事では詳しく解説していけたらと思います。
基本的な使い方
ではまずはオプション無しの基本コマンドの使い方から見ていきましょう。
今いる場所(カレンドティレクトリ)のファイル・ディレクトリ(フォルダ)一覧を表示させるには下記のようにタイプしてください。
$ ls
images index.html script.js style.css
実行結果自体はファイル名、ディレクトリ名がそのまま次の行に横並びで表示される形になります。
これが「lsコマンド」の基本的な使い方になります。
「-1」オプションでリスト表示
では、ここから先は「lsコマンド」の様々なオプションを紹介していきます。
まず初めに紹介するのは「-1」オプションです。
「-1」をつけて実行すると何ができるのかというと、リスト表示することができます。
リスト表示させるには下記のようにタイプしてください。
$ ls -1
images
index.html
script.js
style.css
オプション無しコマンドとは違い縦にリスト表示してくれます。
横並びから縦に変わっただけじゃんと言いたい所ですが…(笑)
ちょっとした違いですが、出力先をファイルへリダイレクト(リダイレクトについては、過去に詳しく記事を書いているのでよければこちらの記事を参照してみてください。)などをする際は見やすいので便利かもしれません。
「-l」オプションで詳細情報を表示
続いて、「-l」オプションを紹介します。
「-l」をオプションをつけて実行するとファイル、ディレクトリ(フォルダ)の詳細情報を表示することができます。
では下記のようにタイプしてみてください。
$ ls -l
合計 0
drwxr-xr-x.1 dmc dmc 68 9月 21 10:13 2016 images
-rw-r--r--.1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 index.html
-rw-r--r--.1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 script.js
-rw-r--r--.1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 style.css
実行結果に今までとは違う情報が表示されていると思います。
各項目については左からファイルとディレクトリ(フォルダ)のパーミッション(権限)、ディレクトリ(フォルダ)数とハード・リンク数、所有者とグループ、ファイル容量、タイムスタンプ、ファイル名またはディレクトリ(フォルダ)名が表示されます。
「-a」オプションで全てのファイルを表示
「-a」オプションをつけて実行すると全てのファイルを表示することができます。
?(いままでと何が違うの)となるかもしれませんが、まずはタイプして実行してみてください。
実行結果が下記コードになっています。
$ ls -a
. .. .htaccess images index.html script.js style.css
「基本的な使い方」「-1オプションでリスト表示させる」「-lオプションで詳細情報を表示」では「.」ドットから始まる不可視ファイルなどは表示されませんが、「-a」オプションを指定することで不可視ファイルも表示させることができます。
「-S」オプションでファイルサイズ順でのソート表示
「-S」オプションをつけて実行すると何が出来るのかというと、ファイルサイズ順でソート表示することができます。
またファイルサイズを表示してくれる「-lオプションで詳細情報を表示」で紹介した「-l」オプションと組み合わせて今回はタイプして実行してみます。
$ ls -lS
合計 0
drwxr-xr-x. 1 dmc dmc 68 9月 21 10:13 2016 images
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 index.html
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 script.js
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 11:15 2016 style.css
今回はオプション同士を初めて組み合わせて実行してみましたが、もちろんいままで紹介したオプションも、これから紹介するオプションも色々と組み合わせる事で出力形式を変更させる事ができるので、色々と試してみてください。
「-r」オプションで逆順でのソート表示
「-r」オプションをつけて実行すると逆順でソート表示することができます。
これは直感的にもわかりやすいですねreverseの略です。
また詳細情報を表示してくれる「-lオプションで詳細情報を表示」で紹介した「-l」オプション、ファイルサイズ順で表示してくれる「-Sオプションでファイルサイズ順でのソート表示」で紹介した「-S」オプションを組み合わせて実行してみます。
実行結果が下記コードになっています。
$ ls -lSr
合計 0
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 11:15 2016 style.css
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 script.js
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 index.html
drwxr-xr-x. 1 dmc dmc 68 9月 21 10:13 2016 images
結果を見ての通り、ファイルサイズ順で並んでいた一覧が逆順になり表示されていると思います。
「-t」オプションでファイル更新順でのソート表示
「-t」オプションをつけて実行するとファイルの更新順でソート表示することができます。
またファイル更新時間(詳細情報)を表示してくれる「-lオプションで詳細情報を表示」で紹介した「-l」オプションを組み合わせて実行してみます。
結果は下記コードになっています。
$ ls -lt
合計 0
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 11:15 2016 style.css
drwxr-xr-x. 1 dmc dmc 68 9月 21 10:13 2016 images
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 index.html
-rw-r--r--. 1 dmc 0 9月 21 04:38 2016 script.js
これも頻繁によく使うので、覚えておくといいと思います。
「-R」オプションでサブディレクトリ内も表示
「-R」オプションをつけて実行するとサブディレクトリ内のファイル・ディレクトリ(フォルダ)も表示することができます。
また「-lオプションで詳細情報を表示」で紹介した「-l」オプションを組み合わせて実行してみます。
結果は下記コードになっています。
$ ls -lR
.:
合計 0
drwxr-xr-x. 1 dmc dmc 136 9月 21 14:24 2016 images
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 index.html
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 script.js
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 11:15 2016 style.css
./images:
合計 0
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 14:24 2016 sample01.jpg
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 14:24 2016 sample02.jpg
全体を把握したいときなんかに、使用するといいと思います。
「-d」オプションでフルパス表示
「-d」オプションをつけて実行するとフルパス表示することができます。
また今回は「-lオプションで詳細情報を表示」で紹介した「-l」オプション、そして現在のディレクトリ場所を格納している環境変数の「$PWD」。そして正規表現の「*」(ワイルドカード)を組み合わせて実行してみます。
$ ls -ld $PWD/*
drwxr-xr-x. 1 dmc dmc 136 9月 21 14:24 2016 /var/www/dmc/images
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 /var/www/dmc/index.html
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 04:38 2016 /var/www/dmc/script.js
-rw-r--r--. 1 dmc dmc 0 9月 21 11:15 2016 /var/www/dmc/style.css
結果を見てみると、ちゃんとフルパスで表示されたと思います。
「$PWD」はオプションではなくシステム上の環境変数というもので、現在いるパス(カレント・ディレクトリ)の場所が格納されています。
そして「*」はどんな文字にもマッチする特殊文字です。
環境変数や特殊文字には様々なものが他にもあり今回は全て紹介する事は出来ませんが、当サイトのD.M.C.(デベメモドットコム)でもまた別の記事で紹介していけたらと思います。
lsコマンドオプション一覧
lsコマンドオプションのまとめ一覧
-1 | リスト形式で表示します |
---|---|
-l | 詳細情報を表示します |
-a | 不可視ファイルも含めて全てのファイルを表示します |
-S | ファイルサイズ順でのソート表示します |
-r | 逆順でのソート表示します |
-t | ファイルの更新順でソート表示します |
-R | サブディレクトリ内のファイル・ディレクトリも表示します |
-d | フルパスで表示します |
感想
今回紹介した「lsコマンド」は基本的なコマンドですが、僕自身も「こんなにオプションがあったんだ!」とビックリしました。
今回紹介したコマンド以外にも色々と当サイト(D.M.C.)で紹介していけたらと思います。
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